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インプラント治療ができない人とは?難しいケースを解説

三重県鈴鹿市 大木歯科医院

歯科医師 院長 笠井啓次

 

インプラント治療とは歯を失ったときに補う治療方法の一つです。近年ではインプラント治療を行う歯科医院も増えている傾向にあり、身近な治療方法として確立しつつあります。ただインプラン治療は誰でも受けられる治療ではありません。今回はインプラント治療が難しいケースを解説します。

インプラント治療が難しいケース

インプラント治療が難しいケースは以下のとおりです。ただそのような場合でも対応できることもあります。

・顎の骨の量が少ない
・重度の歯周病である
・高血圧や糖尿病に罹患している
・骨粗鬆症に罹患している
・喫煙をしている

それぞれ詳しく見ていきましょう。

顎の骨の量が少ない

インプラント治療は顎の骨にインプラント体を埋入する手術を必要とします。そのため顎の骨に厚みがないとインプラントを支えることができないため治療が難しいケースとなります。

重度の歯周病である

歯周病に罹患しているとインプラントを埋入してもすぐにインプラント周囲炎になり、最悪の場合脱落する可能性があります。これは歯周病とインプラント周囲炎の原因は同じ細菌であるためです。このような場合は手術前に歯周病治療を行うことが一般的です。

高血圧や糖尿病に罹患している

インプラント治療は手術を行うため、血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合は出血が止まらなくなるため手術を受けられないこともあります。また糖尿病では血糖値のコントロールが不安定な場合、インプラント治療を受けることは難しいでしょう。

骨粗鬆症に罹患している

骨粗鬆症では骨密度が低いため、インプラントを埋入しても支えることができず手術を行うことができません。

喫煙している

タバコを吸っている方はインプラント治療を受ける前に禁煙を推奨しています。これはタバコに含まれるニコチンがインプラントと骨の結合の妨げになるためです。またニコチンは歯ぐきの血行を悪くするためインプラント周囲炎になりやすい傾向にあります。

難しいケースの対応

上記のようにインプラント治療が難しいケースでは診査・診断をしっかり行って対応できるようであれば治療を受けることができます。例えば、骨粗鬆症でも軽度であればインプラントを受けることができます。ただビスフォスフォネート系の服薬している場合は骨が壊死してしまう可能性があるためインプラント治療は受けられません。また高血圧など血液に問題がある場合は、内科医との相談によりインプラント治療を受けることも可能です。このように難しいケースでも歯科医院によって対応できることもあります。

まとめ

インプラント治療は全身の疾患とも関わりがあるため誰もが受けられる治療方法ではありません。インプラント治療を受ける際はよく歯科医師と相談し、しっかり検査を行いご自身にあった治療方法を選択しましょう。

 

三重県鈴鹿市 大木歯科医院

歯科医師 院長 笠井啓次

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