歯科ブログ

入れ歯が合わなくなる3つ原因と対処法を紹介

歯科医院でご自身に合った入れ歯を作製しているはずなのに「合わない」ということがまれにおこります。今回は入れ歯が合わなくなる原因と合わないときの対処法を紹介します。

入れ歯が合わない原因

なぜ入れ歯が合わないのでしょうか。その原因は以下のような3つの原因が考えられます。

・長い間入れ歯を使っている

・入れ歯が不衛生になっている

・顎の骨が変化している

それぞれ詳しく解説します。

長い間入れ歯を使っている

入れ歯はかみ合わせによりすり減っていくものです。入れ歯を長く使用している場合は、摩耗していることが多く、そのような入れ歯は合わなくなる可能性が高くなります。

入れ歯が不衛生になっている

入れ歯にも歯垢(プラーク)は付着します。歯垢は細菌の塊です。そのなかにはカンジタなどの菌類が入れ歯の素材に付着して変質させてしまうことがあります。また、入れ歯についた歯石をそのままにしておくと、入れ歯の形が変わってしまい合わないといった状態になりやすいです。

顎の骨が変化している

顎の骨は日々変化しています。骨は骨吸収と骨形成が絶えず行われており、代謝によって骨が造られています。しかし、高齢になると骨を造る代謝の速度が遅くなり、顎の骨がやせてしまうことがあります。その結果入れ歯が合わなくなる可能性があります。

入れ歯が合わないときの対処法

合わなくなった入れ歯をご自身で対処する方法には「入れ歯安定剤」使用することが挙げられます。入れ歯安定剤には主に「義歯粘着剤」と「ホームリライナー」のタイプに分けられます。それぞれどのようなものか紹介します。

義歯粘着剤

義歯粘着剤は、お口の中の唾液や水分の粘性を高めて、入れ歯の維持力を向上させるものです。義歯粘着剤には主に3つのタイプに分けられます。それぞれの使い方を紹介します。

粉末タイプ

入れ歯を濡らしてから、粉末を振りかけて使用します。吸着力も大きいのに対し、厚みはほとんどありません。しかし耐久性はありません。

クリームタイプ

入れ歯の粘膜面に塗布して使用します。最も長持ちするタイプとなっており、吸着力も大きいものとなります。

テープタイプ

テープを水に湿らせてから、入れ歯に合わせて貼ります。使い方は簡単ですが、頻繁に取り替える必要があります。

ホームリライナー

ホームリライナーは入れ歯と粘膜のすき間が大きいときに使用します。ゴム状のもののためクッション性があり、粘着力は強いものとなりますが、厚みによってかみ合わせも変わってしまうことがあります。

まとめ

入れ歯が合わなくなる原因にはかみ合わせの部分がすり減っていたり、骨の変化によって合わなくなったりすることが考えられます。入れ歯安定剤を使用することでご自身でも調整することはできますが、このような対処法は応急処置となります。入れ歯が「合わない」と感じたら歯科医師に相談しましょう。

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