入れ歯が痛い！｜痛みの原因と対処法

三重県鈴鹿市　大木歯科医院

歯科医師 院長　笠井啓次

入れ歯を製作し、いざ使用すると「痛くて使えない」という経験はありませんか？

入れ歯が痛むケースは歯肉に当たって痛い、舌や唇が痛い、口角が切れて痛いと様々な痛みがあります。今回は入れ歯が痛む原因と対処方法を紹介します。

入れ歯の痛みの種類と対処方法

入れ歯の痛みには様々種類があり、種類によって原因や対処法も異なります。よくある症例と対処方法を紹介します。

歯肉に当たって痛い

入れ歯の一部が歯肉に当たって痛みを伴う場合があります。そのような場合は歯科医院で入れ歯の調整を行います。

使い始めの入れ歯は、何度か調整が必要になります。自然によくならないので、痛みがある場合は我慢せず歯科医院で調整を行いましょう。

噛むと痛みがある

噛むと痛みがある原因は
・噛み合わせがあっていない
・歯肉と強くあっている部分がある
・部分入れ歯を支えている歯に問題がある
・食べ物が入れ歯の裏に入って痛い
など、様々な原因が考えられます。

どの原因でも決して我慢せず、歯科医院で検査し調整することが大切です。ほとんどのケースで調整や、入れ歯を支えている歯を治療することで改善が期待できます。

顎関節が痛い

顎の関節が痛い場合、顎関節症が考えられます。入れ歯が原因かどうか歯科医院で検査を十分に行う必要があります。

入れ歯が原因の場合、噛み合わせが高い、もしくは低い可能性があります。

歯科医院で噛み合わせの調整が必要です。高い場合は少し削って調整をし、低い場合はプラスチックの素材で盛り上げることで調整が出来ます。

入れ歯は使っていくうちにすり減ったり、欠けたりするので、定期的に歯科医院で確認し、調整を行う必要があります。

口の中が乾燥して入れ歯が痛い

唾液が少なくなり口の中が乾燥すると、舌や唇に痛みを伴い、味がわからない、入れ歯がくっついてしまうなど症状が出ます。

口の中が乾燥する原因は、ホルモンバランスの変化や更年期、服用薬の副作用や体調の変化など様々な原因が考えられます。

人工唾液を口の中の粘膜に塗ると症状が和らぎますが、シェーグレン症候群など病気の症状も考えられるため、原因を特定することも非常に大切です。

口角が切れて痛い

入れ歯が原因の場合、噛み合わせが低い可能性が考えられます。噛み合わせが低いと口がへの字型になり、口角に負担がかかり口角が切れやすくなります。

入れ歯を新しくするか、噛み合わせを高く調整することで改善が可能です。

また、歯科ではない可能性があり、栄養のバランスや口唇ヘルペスの可能性があるため、歯科医院にて適切な診断を受ける必要があります。

まとめ

入れ歯は使い始めに痛みを伴うケースが多く、何度か調整が必要です。また、長年使用している入れ歯はすり減ったり、カビが繁殖したりするので、歯科医院での定期的なチェックを怠らないようにしましょう。

入れ歯が痛いと感じたら我慢せず、歯科医院で相談することをおすすめします。

三重県鈴鹿市　大木歯科医院

歯科医師 院長　笠井啓次