噛める入れ歯にするには?
歯を失ったときの治療方法の一つに「入れ歯」があります。入れ歯を入れるに当たってまず最初に考えなければならないのは「噛める」かどうかです。せっかく入れ歯を入れたのにもかかわらず、「噛めない」では意味がないものと言えるでしょう。では噛める入れ歯にするにはどのような工夫が必要でしょうか。今回は噛める入れ歯になるにはどうしたらよいか解説します。
噛める入れ歯とは
以前の入れ歯で入れ歯で噛める物、噛む練習をすればなんとか食べられる物、入れ歯では噛めない物がありました。しかし、近年では入れ歯の製作技術や素材などさまざまなものが進歩しており以前のような入れ歯では噛めない物でも食べられるようになっています。
例えばイカの刺し身やステーキといった弾力のある食べ物、ピーナッツやおせんべいといった硬い食べ物は、入れ歯で食べることが非常に困難でした。しかし、入れ歯の製作技術向上のおかげで密着性や強度が高く、違和感の少ない入れ歯によりこれらの物も食べられるようになったのです。
ただ入れ歯で噛めるようになるためには以下のような理解と多少の訓練が必要になります。
- 自分の歯と入れ歯の噛み方の違いを理解する
- 入れ歯でものを噛む訓練が必要
これらのことを意識して訓練する必要があります。入れ歯は自分の歯と同じようには噛めないため、入れ歯と自分の歯との「噛み方の違い」を認識することが大切です。その違いを理解したうえで食べ物の噛み方を練習すると、硬い食べ物が噛めるようになっていきます。ただ毎日ものを噛む訓練をしなければなりません。
ほとんどの方が入れ歯で物が食べられないと何度も修理や作り直しをします。ですが製作技術向上と入れ歯を噛む訓練がマッチしたときに、噛める入れ歯として機能を果たすでしょう。
この訓練は歯科医院で受けることができます。また入れ歯に必要なお手入れや洗い方などのメンテナンスについて合わせて指導するため長く入れ歯を使うことができます。これはブリッジやインプラントとは異なる入れ歯の特長と言えるでしょう。
まとめ
歯科医院では患者様一人ひとりに合わせて噛める入れ歯を製作しています。ただどんなに入れ歯の作製技術が向上しても、噛める入れ歯にするのは訓練も不可欠と言えます。入れ歯は身体の機能に欠かせない人工臓器の一部。噛める入れ歯を手に入れるといままで通りに食事が楽しめることでしょう。