歯科ブログ

なにが変わる?マイナンバーカードの保険証について

マイナ保険証って?健康保険証が失効する前に知るコト

マイナンバーの保険証について

2021年よりマイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになりました。しかし、厚生労働省が2024年5月に実施した調査では、マイナ保険証を使った成人は33%に留まっています。今回は、マイナ保険証と従来の保険証の違いやマイナ保険証に移行すると、可能になることなどを解説します。

2024年(令和6年)12月2日より新規発行終了します

従来使用されていた、健康保険証は2024年12月2日をもち発行を終了し、マイナ保険証を利用するしくみに移行します。
2024年(令和6年)12月2日以降は、発行されている健康保険証に関しては、最大1年間の経過処置がとられますが、保険証の有効期限切れや、転職や引っ越しなどで保険者の移動がある場合は失効します。

健康保険証とマイナ保険証は負担額が違います

従来の保険証で診療をうける場合と、マイナンバーの保険証では、算定する保険点数が変わってきます。

初診(3割負担) 再診(3割負担) 調剤(3割負担)
従来の健康保険証 18円 6円 12円
マイナンバーの保険証 6円 0円 3円

マイナ保険証のメリット

今までは、病院ごとに保険証と個人情報を入力して管理していましたが、マイナ保険証を使用することで、デジタルで情報を管理することができ、不便だったこともスムーズにできるようになりました。

①転居・転職などでの保険証の更新の必要がない

いままでは、転居や転職などで保険証が切り替わるさいには、保険証の手続きが完了し配布されるまで期間がありました。そのため、受け取るまでは病院へ行くのを躊躇した方もいらっしゃったと思いますが、マイナ保険証の場合は、その必要がなくなります。

②診療情報を把握できる

さまざまな病院を通院している方は、病院ごとに診断内容を話したり、お薬手帳を持ち管理することが多かったと思います。マイナ保険証では、患者本人が同意すれば、通院した病院の医師や薬剤師が過去の診療履歴や処方箋を確認でき、情報に基づいた医療の提供が可能です。

③医療費控除の申請がカンタンになる

従来の医療費控除は、領収書を保管し控除額を計算して、確定申告書を提出する必要がありました。しかし、マイナ保険証を利用し、マイナポータルからe-Taxを連携すると、自動で医療費控除の計算をして、確定申告書の入力をしてくれます。

④高額療養費の限度額以上の支払いがない

高額療養費の限度額とは、医療費が一定額を超えた費用を支給される制度です。従来の保険証は事前に申請しなければ、一時的に自己負担する必要がありました。しかし、マイナ保険証を使用すると、申請せずに、情報の提供に同意するだけで、限度額を超える一時的な支払いがないです。

マイナ保険証のデメリット

従来の健康保険証からマイナ保険証への移行は、最近始まったために慣れていない方がほとんどです。デメリットを把握し、マイナ保険証を慎重に利用していきしょう。

①対応している病院の確認が必要

大学病院など、大規模な病院の「マイナ受付」の対応が行われていることがほとんどです。しかし、保険医機関(保険適用の診療所など)や、調剤薬局などは「マイナ受付」の導入がまだの医院もあるので、事前の確認をオススメします。

②紛失した場合のリスク

紛失した場合、個人情報の流出するリスクがあります。マイナンバーカードは、保険証情報だけではなく、住所や個人番号などの情報を管理しています。パスワードを使用しなければ、情報を見ることはできませんが、紛失した場合は、クレジットカードのと同様止める必要があります。
「マイナンバーカードを紛失した場合はこちら」

③再発行に時間がかかる

紛失した場合、新しいマイナンバーカードの再発行には時間がかかります。現在は、再発行まで約1〜2ヶ月ほど期間があります。再発行には以下のものが必要です。
・本人確認ができるもの
・6が月以内の顔写真(縦4.5cm×横3.5cm)
・再交付手数料(1000円)
・委任状(代理の場合のみ)

大木歯科医院ではマイナ保険証の対応をしています

当院では、マイナ保険証の導入をしています。マイナ保険証の情報をもとに、診療履歴やお薬の情報がデジタルで管理され、患者様の体の状態に寄り添った、歯科治療のご提案に努めていきます。
マイナ保険証は手続きをカンタンにし、患者様の負担を軽減しますが、そのメリットとデメリットをしっかりと理解したうえでマイナ保険証を利用することが大切です。

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