管理栄養士ブログ

あなたもやっているかも?「音がならない歯ぎしり」の恐ろしい影響

こんにちは!三重県鈴鹿市にある大木歯科医院の管理栄養士、武藤です。

歯ぎしりと聞くと、「ギリギリ」という音を立てるイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、実は音がならないタイプの歯ぎしりも存在します。
この「音がならない歯ぎしり」は、気づきにくい分、放置すると深刻な問題を引き起こすことも。
今回は、この隠れた歯ぎしりのリスクと、その対策について詳しくお話しします。

 

音がならない歯ぎしりとは?

音がならない歯ぎしりは、専門的には「クレンチング(食いしばり)」と呼ばれます。寝ている間や日中の無意識な瞬間に、上下の歯を強く噛み締めることで発生します。
このタイプの歯ぎしりは、音がしないため周囲から指摘されることがなく、自分でも気づきにくいのが特徴です。

「私は音がしないから大丈夫」と思っていませんか?

実は、音がしない歯ぎしりでも、以下のような影響を及ぼす可能性があります。

  • 歯が割れたり欠けたりする
  • 歯の表面がすり減る
  • 知覚過敏の原因になる
  • 顎関節症や肩こり、頭痛などの不調を引き起こす

あなたも音がならない歯ぎしりをしているかも?セルフチェックリスト

自分が「音がならない歯ぎしり」をしているか確認するには、以下の項目をチェックしてみましょう。

  1. 朝起きたときに顎が疲れている、またはだるさを感じる
  2. 歯にひびの線が見られる
  3. 歯が欠けたことがある
  4. 上下の歯が咬み合う部分にすり減りがある
  5. 歯と歯茎との境目が削れている
  6. 頬の内側や舌に噛んだ痕がある
  7. 下顎の内側や上顎の中央などにコブのような硬い膨らみがある
  8. 集中しているとき(パソコン作業や運転中など)に歯を食いしばっている
  9. 肩こりや頭痛が多い
  10. 食べ物が歯と歯の間に挟まりやすい(隙間ができた)

チェック結果

7個以上当てはまる場合: 顎の痛みや不調が出ている可能性が高いです。早めに歯科医院で相談を!

4〜6個当てはまる場合: 歯ぎしりの可能性大。予防や治療を検討しましょう

1〜3個当てはまる場合: 軽度の歯ぎしりかもしれません。一度、歯科検診で確認してみてください。

0個: 現時点では安心です。定期検診を続けましょう!

音がならない歯ぎしりへの対策

気づきにくい歯ぎしりにも、予防と対策は可能です。ここでは、睡眠時と日中にできる対策をご紹介します。

睡眠時の対策

① マウスピースを活用

歯科医院で作成するマウスピースを装着することで、歯や顎への負担を軽減できます。オーダーメイドのマウスピースは、噛み合わせにぴったり合い、症状を改善する助けになります。

② 睡眠の質を向上させる

リラックスした睡眠環境を整えることも大切です。具体的には…

  • 寝る前にPCやスマホを控える
  • 夜になったら部屋の電気を明るくしすぎないようにする
  • お風呂に浸かって体を温める

日中の対策

① 認知行動療法を取り入れる

日中の食いしばりには、自分で気づき、改善する意識が重要です。以下の方法を試してみましょう。

  • 手帳やパソコンなど、目につきやすい場所に「歯を食いしばらない」「リラックス」と書いた付箋を貼り、意識する
  • 気づいたときに顎の力を抜いて、上下の歯を離す

② ストレス発散法を見つける

趣味を楽しむ、軽い運動をするなど、心身をリフレッシュさせる方法を取り入れることで、無意識の歯ぎしりを予防できます。

歯ぎしりを放置しないで!今すぐ対策を始めましょう

音がならない歯ぎしりは、自覚しにくい分、気づいたときには深刻な症状になっていることが少なくありません。しかし、適切な対策をとることで、そのリスクを大きく軽減できます。セルフチェックで気になる項目があれば、まずは歯科医院で相談してみてください。大切な歯を守るために、今日からできることを始めましょう♪

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