管理栄養士ブログ

歯周病が肝臓の病気に影響する?!

みなさん、こんにちは!鈴鹿市 大木歯科医院 管理栄養士の小林です!

 

前回のブログでは歯周病と糖尿病についてお話ししました。歯周病は様々な全身疾患に関係していますが、肝臓の病気にも影響してくる可能性があります。今回は歯周病と肝臓の病気についてお話しします。

 

 

肝臓の病気とは?

 

肝臓の病気というと、お酒の飲み過ぎによる「肝硬変」や、ウイルスによる「B型肝炎」などが思い浮かぶのではないでしょうか。ですが、肝臓の病気には成人の4人に1人がかかっていると言われている「脂肪肝」がもっとも多い病気なのです。

 

肝臓はエネルギーの一時的な貯蔵庫なのですが、食べたり飲んだりして摂取した分のエネルギーが使われないと、脂肪が蓄積してしまいます。このように脂肪が異常に蓄積された状態を「脂肪肝」といいます。

 

脂肪肝はお酒をたくさん飲む人の病気だと思っている方が多いと思いますが、ここ最近ではお酒を全く飲まなかったり、たしなむ程度の人の脂肪肝が増えています。

脂肪肝は自覚症状が出ることはほとんどありません。しかし、人によっては肝硬変や肝臓ガンへと進行していく可能性のある恐ろしい病気なのです。

 

なかでも、飲酒を原因としない脂肪肝から進行する肝臓の病気に、お口の中の歯周病菌が関与している可能性があります。

 

歯周病と脂肪肝の関係

 

最近の研究によると、飲酒を原因としない脂肪肝の方は、健常な方に比べて歯周病の原因菌の陽性率が有意に高いという結果が出ています。因果関係や原因は今も研究が続いていますが、仮説としては、炎症を起こしている歯茎から歯周病菌が体内へ侵入し、血流に乗って肝臓へと運ばれ、肝臓で毒素を分泌し、脂肪やエネルギーを体に送る働きを抑えてしまうことで、肝臓に脂肪の蓄積と炎症が起こり脂肪肝へと繋がるのではないかと考えられています。

 

歯周病を治療すると、肝機能の数値が目に見えて改善する方もいます。軽度の脂肪肝炎ならば回復する可能性がありますので、歯周病の方は歯科で治療を受けましょう。

 

 

脂肪肝を予防しよう!

 

脂肪肝の予防としては、お口と体の両面から予防することが大切になります。

歯周病を治療すると、肝機能の数値が目に見えて改善する方もいます。軽度の脂肪肝炎ならば回復する可能性がありますので、歯周病の方は歯科で治療を受けましょう!

 

 

生活習慣から見直せることは運動と食生活

 

肝臓はエネルギーの一時的な貯蔵庫です。エネルギーの消費量が増えれば、肝臓に脂肪が溜まるのを防げるので、運動で消費カロリーをつくることが予防につながります。

 

また食生活の改善としてはポイントが3点あります。

 

①消費する以上のエネルギーを摂取してしまうのが脂肪肝の原因のため、食べすぎないこと。

②早食いは満腹感が得られにくく食べすぎにつながるため、ゆっくりよく噛んで食べること。

③果物の糖である果糖は砂糖と違い肝臓にそのまま溜まるため、健康に良いからと食べすぎないこと。

 

これらの3点に気をつけて食生活を見直してみてください。

 

大木歯科医院では、歯周病のメインテナンスもしっかりさせていただいてます。まずは一度お越しいただいて、歯周病の進行具合のチェックから行ってみてはいかがでしょうか?ご来院お待ちしております!

 

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